杭と地盤改良の違い

新築住宅を建てる際に工務店やハウスメーカーから、杭を使う、地盤改良をする、という話が出ると思います。
実はこの2つは違う工法なのですが、杭工法=地盤改良のことだと思われているケースが多いようなので、今回はこのことについて書きます。

2つの違いを説明する前に、まず基礎について考えましょう。(以降主に木造戸建住宅を例に説明します。)

基礎は、家の本体を安定して地盤に固定する最も大切な部分の1つです。基礎がグラグラ不安定ですと上の部分も当然グラグラ不安定になります。

基礎は確かに地盤に接しているはずですが、建物本体の重さ(荷重)や生活するために必要なすべての重さを受け止め地面に伝えていますので、基礎の下が不安定であれば当然沈下する心配をしなくてはなりません。

基礎の下の地盤を安定した頑丈なものにする考え方を地盤改良と言います。(地盤補強とも言います)

地盤は場所により特色があり、表面が充分に硬い地盤もあれば、何メートルも下の地層まで柔らかい地盤(軟弱地盤と言います)もあります。

そこで硬い地盤に到達するまでスパイクのように棒のようなものを突き刺し建物の重さを直接伝える工法を杭と言います。(一部の摩擦杭など例外もあります。)

つまり硬い地盤まで基礎から直接到達する棒状の構造になったものを杭と言い、
主に基礎の下の柔らかい地盤を固く補強することを地盤改良というのですね。

このように杭工法と地盤改良は根本的に違う考え方なのですが、建築現場ではしばしば混同されています。

見積書を見ると「杭地業工事」とまとめられていることもありますのでお客様側からは違いがわからないのも無理ないかと想いますが、
そもそも工務店やハウスメーカーの営業マンでさえも、うまく違いを説明できないことも多いようです。

自分の家を計画するときは「杭と地盤改良は違うものだ」ということはぜひ意識していてくださいね。

当社では〇〇工法を必ず採用します!という工務店もありますが、必ずその根拠を確認するようにしてください。
心配であれば地盤コンサルタントや建築士に相談することもできます。

それぞれの杭と地盤改良の特徴はまた別の機会に説明したいと思います。

関連記事

  1. 家族
  2. 構造見学会

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP